結婚相談所の「加盟連盟」は、申し込める相手の範囲と同じか

結婚相談所の公式サイトには、たいてい「加盟連盟」の欄があります。連盟のロゴが並び、数が書かれていることもあります。読者がそこから受け取るのは「この社を選べば、ここに並んでいる相手に申し込める」という読み方です。ところが当サイトが掲載10社の公式サイトを1社ずつ読むと、並んでいる名前と、追加の費用なしで申し込める相手の範囲は、同じではありませんでした。

この記事が記録したのは、「加盟している」と書かれていることと、「その相手に申し込める」ことの距離です。2026年9月13日と9月15日に、各社の公式サイトで加盟先の名前・会員検索システムの名前・その基盤を使うときに付く条件と費用を読み、出典のURLとあわせて台帳に残しました。一般論として「連盟の数では比べられない」と述べた記事ではなく、10社を読んで実際にそうなっていたという報告です。

結論を先に書きます。「連盟」という語で呼ばれているものの中身が、少なくとも3種類に分かれていました。会員を共有する連盟、相談所どうしが会員を紹介し合うプラットフォーム、倫理綱領を定める業界団体です。そして加盟していても、その基盤に申し込むのに追加の費用や条件が付く社が4社あり、逆に「月会費に含む」と読める記載を置いている社が3社ありました。連盟という仕組みそのものは同じ連盟に加盟していれば同じなのかで扱っているので、この記事はその先の「名前と範囲のずれ」に絞ります。

この調査の前提

調べた対象と時期

対象は、当サイトが料金台帳を持つ結婚相談所10社です。調査日は2026年9月13日と2026年9月15日で、使った情報源は各社の公式サイトだけです。広告主から提供された資料や、他の比較サイト・まとめ記事の記述は使っていません。

対象10社は、IBJメンバーズ/ウェルスマ/オーネット/サンマリエ/東京フォリパートナー/naco-do/ヒーローマリッジ/結婚相談所フィオーレ/ムスベル/リトマリです。無作為に選んだものではなく、オンライン型・仲人型・店舗型を混ぜて当サイトが選定した組み合わせです。読んだページは、トップページ・料金・紹介のしくみ・企業情報・よくある質問・利用規約・個人情報の取扱い・特定商取引法に基づく表記です。

何を記録したか

1社につき4つを記録しました。公式サイトが「加盟連盟」として挙げている名前、会員を探すときに使う検索システムの名前、その基盤を使うときに付く条件と費用、出典のURLです。名前は公式サイトの書き方をそのまま残し、当サイトが略称に置き換えることはしていません。同じ社の別ページで呼び方が違っていれば、違っているまま両方を残しています。

費用の側は台帳の料金項目から拾いました。金額は台帳の値をそのまま書き、当サイトが足し算した数は書きません。税込と税別も混ぜません。費用がどの段階で発生するかという分類そのものは結婚相談所の費用は何に分かれるかで扱っています。

「記載を確認できませんでした」の意味

この記事で「加盟の記載を確認できませんでした」と書くとき、それは「その社が連盟に加盟していない」でも「その社が隠している」でもありません。当サイトが調べた範囲の公式サイトでは、加盟の記載を見つけられなかった、という意味だけです。JavaScriptで描画されるページや入会手続きの内側にある記載は外からは読めないことがあり、紙の資料や面談で示されている可能性もあり、当サイトの調査後に追記・修正されている可能性もあります。

そのため、確認できなかった社については当サイトが代わりに何を見つけたかを添えます。連盟の運営元としての自称があった社と、プラットフォームの利用として書かれていた社では、同じ「確認できなかった」でも意味が違います。

この記事で扱わないこと

会員数の人数は扱いません。10社が人数をどう書いていたかは10社の会員数は何の人数でいつの時点の数かに、種別・集計時点・出典つきで並べました。この記事が見ているのは人数ではなく、その人数に自分が申し込めるのかどうかです。成婚に関する割合も扱いません。

並び順について

この記事の表はすべて社名の五十音順です。順位ではありません。当サイトは連盟の数で順位を付けません。理由はこの記事が示すとおりで、数が申し込める範囲の広さを表していないからです。当サイトが何を同じ基準にそろえているかは比較方法と掲載基準に書いています。

結果の一覧 — 10社の「加盟連盟」と、申し込める範囲

まず全体です。公式サイトに加盟連盟の記載を確認できなかった社が2社、会員検索システムを2つ以上挙げている社が5社、加盟連盟を4つ挙げている社が1社(この社は検索システムを5つ挙げています)。基盤を使うときに条件や追加費用が付く記載があった社が4社、月会費に含むと読める記載を置いていた社が3社、どちらとも確認できなかった社が3社です。いずれも当サイトの台帳から数えたもので、社の優劣を示すものではありません。

1. 「連盟」と呼ばれているものの中身が、少なくとも3種類ある

10社の記載を並べると、同じ「連盟」という語で性質の違う3つのものが呼ばれていました。当サイトは台帳でこの3つを分けて持っています。

  • 連盟 … 加盟した相談所が会員を共有する組織。台帳に出てくるのは、日本結婚相談所連盟(IBJ)、日本ブライダル連盟(BIU)、全国結婚相談事業者連盟(TMS)、全国結婚相談所連盟(JBU)、日本結婚相談協会(JBA)です
  • 会員検索・相互紹介のプラットフォーム … 相談所どうしが会員を紹介し合う仕組み。コネクトシップ、SCRUM、IBJ Online、IBJS検索がこれに当たります。加盟する組織ではなく、使う仕組みです
  • 業界団体 … 倫理綱領や自主規制の基準を定める団体。日本結婚相手紹介サービス協議会(JMIC)がこれに当たります。会員を共有する基盤ではありません

ここが読者の混乱の入口になっています。naco-doの公式サイトは、JBA・コネクトシップ・SCRUMの3つをまとめて「3つの結婚相談所連盟に加盟」と書いています。後の2つは会員を紹介し合うプラットフォームで、会員を共有する連盟とは性質が違います。サンマリエはJMICのマークを掲出し、倫理綱領・自主規制基準の順守を書いています。これは会員を共有する基盤ではないので、この欄を「加盟連盟1つ」と読むと、申し込める相手の範囲の話にはなりません。結婚相談所フィオーレも、TMS(連盟)とJMIC(業界団体)を挙げつつ、会員を探すのはSCRUMとCONNECT-shipという別の2つです。

当サイトは、どの呼び方が正しいかを判定しません。各社がその語を使っている事実を記録し、性質の違いを列に分けて示します。効いてくるのは、欄にいくつ名前が並んでいるかではなく、その中のどれが会員を共有する基盤で、どれが自分の料金で使えるのかです。

2. 加盟の記載そのものを確認できなかった2社は、性質が違う

台帳の「加盟連盟」の欄が空になっている社が2社あります。同じ空欄ですが、意味は違います。

  • IBJメンバーズ — 連盟の運営元です。自らを「IBJ直営」と書き、乗り換えの案内には「IBJ加盟店からの乗り換えは対象外です」とあって、自社を加盟店と区別しています。加盟連盟としての明示的な記載は確認できず、見つかったのはフッターの連盟への外部リンクだけでした。加盟していないのではなく、加盟する側ではないという記録です
  • リトマリ — プラットフォームの利用者として書かれています。公式サイトの書き方は一貫して「IBJ Onlineを利用」「IBJ Onlineを活用」で、加盟店としての明記は、トップページ・よくある質問・利用規約・特定商取引法に基づく表記・企業情報を確認した範囲では見つかりませんでした。利用規約の第2条は、IBJ Onlineを「結婚相手紹介サービス間での会員相互紹介プラットフォーム」と定義しています

3. 加盟の主体がねじれている社がある

もう1つ、数で比べられない理由があります。「加盟している」の主語が、社によって同じ立場を指していません。ムスベルは、よくある質問で加盟先を4つ挙げています。そのうちの1つ、全国結婚相談所連盟(JBU)はこの社自身が運営している連盟です。企業情報の沿革に「2014年2月 全国結婚相談所連盟(JBU) 事業を開始」とあり、個人情報の取扱いのページには「当社の運営する結婚相談所連盟は、2021年1月1日現在、全国結婚相談所連盟となります」と書かれています。自社が運営する連盟と、他社が運営する連盟が、同じ「加盟連盟」の欄に並んでいます。

逆向きのねじれが、先に挙げたIBJメンバーズです。連盟を運営している側なので、欄には何も入りません。数だけを見ると、4つ挙げている社と0の社が並びます。けれども前者には自社が運営する連盟が含まれ、後者は連盟そのものの運営元です。この2社を「4対0」として読める形にすることは、当サイトはしません。どちらも公式サイトに書かれている事実で、隠しているという話ではありません。

ムスベルの連盟名の書き方は、公式サイトの中でも揃っていません。よくある質問は「JBU全国結婚相談所連盟、BIU日本ブライダル連盟、TMS、日本結婚相談所連盟」と書き、料金ページの注記は「JBU/BIU/IBJ/TMS」と略称で書きます。紹介のしくみのページの注記だけは「良縁ネット」という別名が残っていて、この名前は加盟連盟の一覧には出てきません。当サイトは連盟名を出典ごとに示すことにしています(ムスベルのページ)。

4. 加盟していても、その基盤を使うのに条件や追加費用が付く社が4社

ここがこの記事の背骨です。公式サイトに名前が並んでいても、その基盤に申し込むのに別の費用や条件が付く記載がある社が4社ありました(五十音順)。金額は台帳の値で、税込・税別は公式サイトの表示のとおりです。

  • ウェルスマ … 使う仕組みは2つで、IBJシステムのほかにIBJ Onlineがあります。台帳はIBJ Onlineを月額のオプションとして記録しています。対応エリアのページは、紹介を受けられる範囲を「IBJ加盟相談所の全会員。オプションでIBJ Online会員も対象」と書き分けています。並んでいる2つのうち後の1つは、申し込んで費用を払うと範囲に入るものです
  • オーネット … 自社会員とIBJ加盟相談所の会員の両方から相手を探せますが、どちらの相手かで費用と進め方が変わります(後述)。アクティブプランは、IBJ会員検索が使えるのが入会3か月後からです。加盟しているかどうかではなく、入会してから何か月たったかで範囲が変わります
  • 結婚相談所フィオーレ … 使う仕組みは2つで、SCRUMのほかにCONNECT-shipがあります。連盟へのプロフィール掲載を希望する場合は33,000円(税込)で、この注記が付いているのはリミテッドコースの2プランだけで、スマートコースには記載がありません。フィオーレコースの3プランは、料金ページに入会時初期費用の合計だけが書かれていて、内訳は書かれていません
  • ムスベル … 料金ページの注記に「一部連盟の利用には、別途オプション申込および費用が必要となります。」と「一部、地域によりご利用いただけない連盟がございます。」の2つがあります。どの連盟が対象なのか、どの地域なのか、費用がいくらなのかは、当サイトが読んだページのどこにも書かれていませんでした(料金・特長・紹介のしくみ・企業情報・よくある質問・入会の流れを確認しました)

5. 「月会費に含む」と書いている社も3社ある

片側だけを並べると、条件の多い社が良くないように読めてしまいます。対になる記載も出します。基盤の利用が月会費に含まれると読める記載を置いていた社が3社ありました(五十音順)。

  • naco-do … よくある質問に「月額料金内で、3つの検索システムのご利用が可能」とあり、台帳はシステム利用料を0円(月会費に含む)として記録しています。ただし、お見合いのキャンセル料は申込の経路によって分かれます(後述)
  • ヒーローマリッジ … 初期費用の内訳に「IBJシステム登録費用」が含まれていて、月額費とは別にシステム利用料を請求する記載は確認できませんでした。加盟の明記は個人情報の取扱いのページにあり、IBJ連盟に加盟して同連盟が運用するシステムを使うと書かれています
  • リトマリ … よくある質問に「基本料金は月会費のみです。」とあり、IBJ Onlineの基本的な利用は月会費に含まれます。ただし利用規約の第7条には、IBJ Onlineやアプリ上の有料オプション・追加機能・アプリ内課金は月会費に含まれないとあり、その品目と金額は公式サイトで確認できませんでした。「含む」と「含まないものがある」が、どちらも公式に書かれています

残る3社は、どちらとも確認できませんでした。IBJメンバーズはシステム利用料の記載がなく、サンマリエはIBJS検索が料金表で申込可能数のサービスとして示されているものの、別途のシステム利用料についての記載は確認できませんでした。東京フォリパートナーは、当サイトの台帳に基盤の利用にかかる費用の項目がありません。この3社について「含まれる」と読むことは、当サイトはしません。

図表 — 名前の数と、使えるかどうかの3列

1枚目は10社の3列の一覧、2枚目は「加盟連盟」の欄を見たときに自分で埋めるチェックリストです。

図表① — 公式が挙げている加盟連盟/会員検索システム/基盤の利用に付く条件

社名(五十音順) 公式が挙げている
加盟連盟
会員を探すときに使う
検索システム
基盤の利用に
条件や追加費用が付くか
IBJメンバーズ ✕ 記載を確認できず
連盟の運営元。「IBJ直営」と自称
● 1つ
IBJシステム
✕ 記載を確認できず
システム利用料の記載なし
ウェルスマ ● 1つ
IBJ(加盟店と明記)
● 2つ
IBJシステム/IBJ Online
▲ 付く
IBJ Onlineは月額のオプション
オーネット ● 1つ
IBJ
● 2つ
自社会員/IBJ会員検索
▲ 付く
相手の基盤で費用と進め方が変わる/アクティブプランは入会3か月後から
サンマリエ ● 1つ
JMIC(業界団体。会員を共有する基盤ではない)
● 1つ
IBJS検索
✕ 記載を確認できず
別途のシステム利用料の記載なし
東京フォリパートナー ● 1つ
IBJ(「IBJのみの所属」と明記)
● 1つ
IBJ会員データベース
- 調べていません
当サイトが基盤利用の費用の項目を立てていない
naco-do ● 1つ
JBA
公式は3つすべてを「結婚相談所連盟」と呼ぶ
● 3つ
JBA/コネクトシップ/SCRUM
○ 月会費に含む
「月額料金内で、3つの検索システムのご利用が可能」
ヒーローマリッジ ● 1つ
IBJ
● 1つ
IBJシステム
○ 月会費に含む
初期費用にIBJシステム登録費用。月額とは別の請求の記載なし
結婚相談所フィオーレ ● 2つ
TMS(グループ会社が運営する連盟の直営相談所)/JMIC(理事団体として参画)
● 2つ
SCRUM/CONNECT-ship
▲ 付く
連盟掲載33,000円(税込・リミテッドコース)
ムスベル ● 4つ
JBU/BIU/TMS/日本結婚相談所連盟
JBUは自社が運営する連盟
● 5つ
自社会員+上の4連盟
▲ 付く
一部連盟に別途オプション申込と費用/地域による制限(対象・地域・金額はいずれも非開示)
リトマリ ✕ 記載を確認できず
公式の書き方は「IBJ Onlineを利用/活用」
● 1つ
IBJ Online
○ 月会費に含む
基本の利用は月会費のみ。ただし規約第7条に含まれない項目の記載あり(品目・金額は非開示)
10社の内訳 記載を確認できなかったのは2社/4つ挙げているのは1社 2つ以上挙げているのは5社 条件や追加費用が付くのは4社/月会費に含むのは3社/確認できなかったのは3社
凡例(色だけでなく記号と文字でも示しています)
○ 緑地 … 月会費に含むと読める記載がある / ▲ 橙地 … 条件や追加費用が付く記載がある
● 青地 … その欄に2つ以上の名前が並んでいる(青地でない「●」は1つ)
✕ 濃い灰地 … その欄の記載を確認できなかった / - 薄い灰地 … 当サイトがその項目を調べていません。その費用がかからないという意味ではありません。
図:10社の加盟連盟・会員検索システム・基盤の利用に付く条件。出典は各社の公式サイト(URLは記事末尾の一覧)。当サイト調べ/確認日 2026年9月13日・15日。並びは社名の五十音順で、順位ではありません。「✕」は記載が存在しないことの証明ではありません。当サイトは加盟連盟の数で順位を付けていません。

この表で見てほしいのは、左の2列の数と、右端の列がそろっていないことです。名前が1つしかない社に緑地(月会費に含む)が並びます。名前が多い社ほど広く申し込める、という読み方はこの表からは出てきません。

図表② — 「加盟連盟」の欄を見たときに、自分で埋める5つの欄

この調査で分かれた点を、公式サイトを開いたときに使える形にしました。候補1社につき1枚、上から順に埋めてください。埋まらなかった欄が、そのまま無料相談で聞く質問になります。

欄 確かめること どこを読むか 書き写す欄
1
名前の性質
並んでいる名前が、会員を共有する連盟か、相談所どうしのプラットフォームか、倫理綱領の業界団体か。3つ目は相手の範囲と関係しません トップページのフッター/企業情報/よくある質問 (      )
2
加盟の主体
その社は加盟店か、連盟の運営元か、グループ会社か、プラットフォームの利用者か。「直営」「加盟店」「運営する」で探せます 企業情報の沿革/個人情報の取扱い/乗り換えの案内 (      )
3
基本の料金に含まれるか
名前を1つずつ、「この料金のままで申し込めるか」「別のオプション申込が要るか」で分け、金額まで書かれているかも見ます 料金ページの注記(※印)/よくある質問の「追加費用」/利用規約 (      )
4
地域と時期の条件
住んでいる地域で使えない基盤はあるか。いつから使えるか。入会直後か、何か月かたってからかで範囲が変わります 料金ページの注記/対応エリアのページ/入会の流れ (      )
5
相手の基盤による違い
相手がどの基盤の会員かで、成婚時の費用・交際中の制度・キャンセル料が変わらないか。「0円」の表示には条件が付くことがあります よくある質問の費用の欄/利用規約/特定商取引法に基づく表記 (      )
5つのうち1つでも埋まらなければ、その社の「加盟連盟」の欄は他社の欄と並べられません。並べられないことは、その社が良くないという意味ではなく、連盟の欄では区別が付かないという意味です。最後に確かめるのは契約書面です。公式サイトの記載と書面が違えば、契約の内容を決めるのは書面のほうです。
図:「加盟連盟」の欄を読むときのチェックリスト。10社を調べて分かれた点から当サイトが作成(確認日 2026年9月13日・15日)。欄の並びは確かめる順で、社や連盟の順位ではありません。当サイトは個別の契約内容を判断できません。埋まらなかった欄は、契約書面と相談所への確認で埋めてください。

この調査から読み取れること

1. 相手がどの基盤の会員かで、費用も進め方も変わる社がある

オーネットは、自社の会員とIBJ加盟相談所の会員の両方から相手を探せる社です。料金表でも、自社会員を対象にした出会い方と、IBJ加盟相談所の会員を対象にした出会い方が別の行に分かれています。分かれているのは行だけではありません。台帳に記録した範囲では、次の3つが相手の基盤によって変わります。

  • 成婚時の費用。オーネット会員同士で成婚した場合の成婚料は0円で、IBJ加盟相談所の会員と成婚した場合は220,000円(税込)です。よくある質問の費用の欄に条件つきで書かれています
  • 交際中にかかる費用。オーネット会員同士で交際に進み会員間交際休止を開始するときは、お相手1人につき1回、交際サポート料27,500円(税込)がかかります。IBJ加盟相談所の会員との交際にはこの費用がかかりません
  • 交際中に使える制度と期間。IBJ加盟相談所の会員との交際は交際期間が原則3か月で、交際休止の対象外と書かれています

ここで注意したいのは、費用が高くなる向きが一方向ではないことです。成婚時の費用は自社会員同士のほうが安く、交際に進むときの費用は自社会員同士のほうにかかります。「どちらの基盤の相手が得か」という形にまとめられません。当サイトが書けるのは、相手がどちらかで金額と制度が変わる、というところまでです。「成婚料0円」という表示を見つけたら、どの相手と成婚した場合の話なのかを添えて読み取ってください。

同じ形の例が、naco-doのお見合いのキャンセル料です。利用規約には、申込の経路とタイミングによって550円・2,000円・5,000円・10,000円・20,000円に実費を加えた額に分かれると書かれています。経路は、naco-doの中での申込か、JBAか、SCRUMまたはコネクトシップかで分かれます。検索システムの利用そのものは月会費に含まれていても、そこから先で発生する費用は基盤ごとに違います。税込か税別かの記載は確認できませんでした。

2. 同じページの中で、含まれるのか別料金なのかが揃っていない社がある

ムスベルの料金ページには、読み合わせると意味が定まらない2組の記載が同居しています。当サイトはこの項目を、台帳で「食い違い」として記録しています。

  • 含まれる側の記載 … 「全3 コース無課金で受けられる 充実のサービス多数」「複数連盟の利用が可能 利用可能連盟 4つ」「有料オプションなどの課金なしで活動可能」。月会費は「システムの利用料・登録情報の管理等」に対する費用と説明されています
  • 別料金の側の記載 … 「※一部連盟の利用には、別途オプション申込および費用が必要となります。」「※一部、地域によりご利用いただけない連盟がございます。」。同じページの別の欄には、ピックアップ会員掲載とプロフィール写真の追加・変更が1回2,500円と書かれています

当サイトはどちらが正しいかを判定しません。両方が同じページに書かれているという事実を、出典のURLつきで並べます。どちらかを選んで掲載すると、選ばなかったほうの記載が読者から見えなくなるためです。台帳ではこの社のシステム利用料を、金額を入れずに「食い違い」として記録しています。読者に効いてくるのは、料金表に4つの連盟が並んでいても、自分の地域とプランで4つとも使えるかは公式サイトからは分からないという点です。対象の連盟・地域・金額のいずれも確認できませんでした。

3. 「加盟連盟の数」という列は、作れない

ここまでを合わせると、加盟連盟の数を1つの列にして10社を横に並べることができません。同じ語で別のものが呼ばれ、加盟の主体がねじれ、同じ数でも使える条件が違い、空欄の意味も社によって違うからです。そのため当サイトは、比較のときに加盟連盟の数ではなく、その社の料金でどの基盤に申し込めるかを社ごとに書く形にしています。各社の記載は結婚相談所の一覧から、それぞれのページで確認できます。

前提になっている「連盟」という枠組み

加盟連盟の欄がこうした書き方になるのは、多くの社が自社の会員だけでなく、外の仕組みを通じて他社の会員も紹介する形で動いているからです。その仕組みを3つに分けておくと、公式サイトの欄が読み分けられます。

  • 連盟 — 加盟した相談所が会員を共有する。加盟する対象で、加盟すれば会員を共有する範囲に入ります。ただし加盟していることと、自分の料金でその会員に申し込めることは同じではありません
  • プラットフォーム — 相談所どうしが会員を紹介し合う仕組み。加盟する組織ではなく使う仕組みなので、「加盟」という語がなじみません。リトマリの利用規約が第2条でIBJ Onlineを「結婚相手紹介サービス間での会員相互紹介プラットフォーム」と定義しているのは、この性質をそのまま書いたものです。この種類は、月額のオプションとして提供されている社が複数ありました
  • 業界団体 — 倫理綱領と自主規制を定める。会員を共有する基盤ではないので、参画していることは申し込める相手の範囲を広げません。サンマリエはJMICのマークを掲出して順守を書き、結婚相談所フィオーレは理事団体として参画していると書いています。どちらも事業者側の姿勢に関する記載で、読む目的が違う欄です

この調査で分かっていないこと

この記事が示せているのは「当サイトが2026年9月に公式サイトで読めた範囲」だけです。分かっていないことを列挙します。

  • 記載が存在しないことは確認していません。2社について「加盟の記載を確認できませんでした」と書きましたが、記載が無いことの証明ではありません。入会手続きの内側や会員向けの画面にある記載は、当サイトの手順では見つかりません
  • 非開示の金額は分かりません。ムスベルの「一部連盟の利用」に必要なオプションの費用、リトマリの規約が挙げる有料オプション・追加機能の金額は、公式サイトで確認できませんでした。当サイトは推定額を置きません。金額が分からない項目は総費用の試算にも使っていません
  • 地域ごとの条件は調べていません。「一部、地域によりご利用いただけない連盟がございます」という記載に対して、どの地域のどの連盟かを当サイトは把握していません
  • 記載が変わる速さを測っていません。調査は2026年9月13日と15日の2日間のもので、食い違いと書いた記載も片方が更新途中だった可能性は排除できません
  • 10社の外のことは分かりません。無作為抽出ではありません。ただし「名前の性質・加盟の主体・基本の料金に含まれるかを確かめる」手順そのものは、どの社にも使えます

この調査が当てはまらないケース

次の使い方には向きません。

  • 加盟連盟の多い社を選びたい方 … 当サイトは連盟の数で順位を付けません。数が多いことが、追加費用なしで申し込める範囲の広さを意味するとは限らない、というのがこの記事の結論です
  • すでに入会していて、自分のプランでどの基盤に申し込めるかを知りたい方 … 当サイトは個別の契約を判断できません。契約書面の内容と、相談所への確認が先です。公式サイトの記載と書面が違う場合、契約の内容を決めるのは書面のほうです
  • 連盟そのものの制度や、連盟間の仕組みの違いを知りたい方 … 扱っているのは各社の公式サイトに書かれた記載だけで、連盟が運営元として何をしているかは扱いません
  • 10社以外を検討している方、いまの記載を知りたい方 … 対象は10社で、確認日時点の記載です。申し込む前に公式サイトで確認してください

よくある質問

加盟連盟が多い相談所を選べば、たくさんの相手に申し込めますか

そうとは限りませんでした。10社を読んだ範囲では、名前を2つ以上挙げている5社のうち3社に、その基盤を使うための条件や追加費用の記載がありました。一方で、名前が1つの社に「月会費に含む」と読める記載が並びます。加盟連盟を4つ挙げている1社では、そのうち1つが自社の運営する連盟で、一部の連盟には別途のオプション申込と費用、地域による制限の注記が付いています。数える代わりに、名前を1つずつ「この料金のままで申し込めるか」で分けてください。

「加盟連盟」の欄に何も書かれていない相談所は、どこにも加盟していないのですか

そうは読めません。「記載を確認できませんでした」は、当サイトが調べた範囲の公式サイトで加盟の記載を見つけられなかったという意味だけです。10社では2社がこの状態で、しかも性質が違いました。1社は連盟の運営元で自らを「IBJ直営」と書き、もう1社はプラットフォームの利用者として一貫して書かれていて加盟店としての明記が見つかりませんでした。空欄の理由は社ごとに違うので、空欄のまま比べないでください。

「成婚料0円」と書かれていれば、退会時に費用はかからないのですか

条件が付いている場合があります。オーネットは、自社会員同士で成婚した場合の成婚料が0円で、IBJ加盟相談所の会員と成婚した場合は220,000円(税込)です。相手がどの基盤の会員かで金額が変わります。また、自社会員同士で交際に進んで会員間交際休止を開始するときは、お相手1人につき1回、交際サポート料27,500円(税込)がかかり、こちらはIBJ加盟相談所の会員との交際にはかかりません。高くなる向きが一方向ではないので、どちらが得かという形にはまとめられません。なお、成婚料が「何が起きたときに発生するか」も社ごとに違います。そちらは成婚料は何が起きたときに発生するのかで10社分を並べています。

同じページに「追加費用なし」と「別途費用が必要」の両方があったら、どちらを信じればよいですか

当サイトはどちらが正しいかを判定せず、両方を出典つきで記録します。読者の側でできるのは2つです。1つは、その項目を無料相談で聞く質問に回すこと。「この料金のままで4つの連盟すべてに申し込めますか。私の住んでいる地域はどうですか」という形で聞けます。もう1つは、契約書面で確かめることです。金額が書かれていない項目を「かからない」と読まないでください。

この調査はいつ更新されますか

当サイトは変わりやすい項目を月次、その他を3か月ごとに再確認しています。この記事も同じ周期で見直し、確認日を更新します。記載の誤りは、お問い合わせの窓口からご指摘ください。

まとめ

2026年9月に10社の公式サイトを読み、「加盟連盟」の欄と、その基盤に申し込めるかどうかを記録しました。分かったことは次のとおりです。

  • 「連盟」という語で、少なくとも3種類のものが呼ばれていました。会員を共有する連盟、相談所どうしが会員を紹介し合うプラットフォーム、倫理綱領を定める業界団体です。3つ目は申し込める相手の範囲とは関係しません
  • 加盟の記載を確認できなかった社が2社ありました。1社は連盟の運営元、もう1社はプラットフォームの利用者として書かれている社で、同じ空欄でも意味が違います。空欄は「加盟していない」ではありません
  • 加盟の主体がねじれている社があります。自社が運営する連盟を加盟連盟の欄に置いている社と、連盟の運営元なので欄が空になる社があり、この2社を「4対0」として並べることはできません
  • 基盤を使うのに条件や追加費用が付く記載があった社が4社、月会費に含むと読める記載を置いていた社が3社、どちらとも確認できなかった社が3社でした。検索システムを2つ以上挙げている5社のうち3社に、条件や追加費用の記載がありました
  • 相手がどの基盤の会員かで、費用も進め方も変わる社があります。成婚時の費用、交際中にかかる費用、交際に使える制度と期間の3つが分かれ、しかも高くなる向きが一方向ではありません
  • 同じ料金ページの中で、含まれるのか別料金なのかが揃っていない社があります。対象の連盟・地域・金額のいずれも確認できませんでした

「加盟連盟」の欄を見たときに確かめるのは5つです。名前の性質/加盟の主体/基本の料金に含まれるか/地域と時期の条件/相手の基盤による違い。5つとも埋まった欄だけが他社の欄と並べられ、埋まらなかった欄は無料相談で聞く質問と契約書面の確認に回せます。当サイトは掲載社の順位付けをしていません。この記事の表も社名の五十音順です。加盟連盟の数が多いことは、その相談所が自分に合うことを意味しません。

調べたページの一覧(出典)

この記事の根拠にしたページです。すべて各社の公式サイトで、確認日は2026年9月13日または9月15日。比較サイトやまとめ記事は出典にしていません(五十音順)。料金や条件は改定されることがあるため、申し込む前に公式サイトでご確認ください。

次に読む

比較方法と掲載基準 — 掲載する10社をどう選んだか、料金と総費用の試算で何を同じ基準にそろえているか、「確認できた」「確認できませんでした」をどう使い分けるかを書いています。

引用歓迎

本調査の数値・図表は、出典を明記いただければ自由に引用できます。

出典:相談所ベース「結婚相談所の「加盟連盟」は、申し込める相手の範囲と同じか」https://soudanjo-base.com/research/research-federations/