料金・市場データ

結婚相談所の返金保証は、何に対する保証なのか

PRこのページには広告(アフィリエイトプログラム)が含まれます。サービスの掲載順は条件の一致度で決めており、報酬額は含めていません。

「返金保証あり」という一行は、結婚相談所の料金ページでよく見かけます。ところが当サイトが10社34プランの公式サイトを同じ基準で読み直すと、この同じ言葉が、少なくとも3つの違うものを指していました。一定の期間に会えなければ返すという約束、中途退会したときの精算を「返金」と書いているもの、そして当サイトが記載を確認できなかったものです。読者が「返金保証あり」という表示だけを並べて比べると、別のものを横に並べることになります。

もう1つ分かれたのは、その条件を契約前に自分で読めるかどうかです。適用条件を利用規約や専用の規定に書いている社と、条件を開示せず無料相談で説明すると書いている社がありました。この記事は、各社が独自に置いている返金保証だけを扱います。クーリング・オフや中途解約といった法律で決まっている返金は対象外で、第1節で切り分けてから先に進みます。

調査対象は10社34プラン、確認日は2026年9月13日と9月15日です。社の並びは五十音順で、順位ではありません。当サイトは順位を付けません。費用の内訳そのものは結婚相談所の費用は何に分かれるかにまとめてあります。この記事は料金と条件のデータを扱う記事なので、台帳に金額が入っている範囲では金額も書きます。金額には税の基準(税込/税別)とプラン名を添えています。

リトマリについては2026年10月10日に公式サイトを確認し直しました。9月15日の時点で食い違っていた月会費・登録料・返金保証の条件(期間の起算点と出来事、申込件数の基準)は、いずれも一致していました。

1. 「返金保証」は、法律で決まっている返金とは別のもの

最初に線を引きます。結婚相談所の契約でお金が戻る場面には、性質の違う2つがあります。

  • 法律で決まっている権利 … クーリング・オフと、特定継続的役務提供にあたる契約の中途解約です。条件を満たせば、社が独自に約束していなくても使えます。精算の上限も法令の側で決まっています
  • 各社が独自に置いている返金保証 … 「90日間会えなければ返す」のように、社が自分で条件と範囲を決めて書いている約束です。中身も条件も社ごとに違い、書かれていない社もあります

この記事が扱うのは後者だけです。前者の仕組み、つまりクーリング・オフの日数の数え方や、中途解約したときに精算できる上限、休会や自動更新の扱いは、休会と退会の条件を10社で読み比べた記事に書いてあります。法定の記載が各社のサイトのどのページに置かれているかは10社の法定表記を読み比べた記録にあります。この記事では、その2本に書いたことを繰り返しません。

当サイトが台帳を2つの欄に分けているのも、同じ理由です。法定の権利は10社に共通して存在する前提で、各社の返金保証は別の欄に置いています。社を比べるときに効いてくるのは後者の側です。前者には社ごとの差がほとんど無いからです。

1つだけ重なる領域があります。中途退会したときの精算は法律の側にも仕組みがあり、社がそれを「返金」と書いていることがあります。第2節の2つ目の型がそれです。同じ出来事を、法令の言葉で書くか、保証の言葉で書くかの違いになっているので、この記事では「社が自分の料金ページに返金と書いているかどうか」で分類しました。

2. 同じ「返金保証」が、3つの違うものを指していた

当サイトの台帳で、返金保証の欄に記載を書き込めたのは5社の12プランです。その12プランを、約束されている内容で分けると3つになりました。五十音順に書きます。

  • 一定の期間に会えなければ返す型 … 3社6プラン(naco-do の2プラン・ヒーローマリッジの3プラン・リトマリの1プラン)。期間と、「会えなかった」の定義が社ごとに違います
  • 中途退会したときの精算を「返金」と書いている型 … 1社3プラン(ムスベルのカジュアルコース・レギュラーコース・エクセレントコース)。活動期間に応じて返すと書かれています。第1節で触れた、法定の中途解約と重なる領域です
  • 当サイトが記載を確認できなかった … 1社3プラン(オーネットのアクティブプラン・スタンダードプラン・プレステージプラン)。台帳にはこの3プランだけ、確認できなかったことを示す記録を残しています

ここで重要なのは、1つ目と2つ目が、起きる出来事そのものが違うという点です。1つ目は「決めた期間のうちに会えなかった」ことが条件で、2つ目は「活動の途中で退会した」ことが条件です。前者は会えなかった人に返す設計、後者は途中でやめた人に残りを返す設計で、重なりません。それでも料金ページの表記はどちらも「返金」です。

ムスベルについては、もう1つ台帳の形を書いておきます。同じ社の6コースのうち、当サイトが返金の記載を書き込めたのは3コースです。独身のお子様をもつ親御様向けの3コース(カジュアルプラス・レギュラープラス・エクセレントプラス)の欄は空いています。空いている理由は第8節に書きます。

図表① — 返金保証の記載を確認できた5社の、保証の型と条件の読めかた

● 記載を確認できた/△ 記載はあるが条件や範囲が定まらない/— 当サイトは記録できていない 5社12プラン
社名(五十音順)/プラン 保証の型 返ると書かれている対象 期間の起算点 条件を契約前に読めるか
オーネット
アクティブ/スタンダード/プレステージの3プラン
— 当サイトは返金保証の記載を確認できなかった — — — 読む対象を見つけられなかった
naco-do
通常プラン(公式表記は「1プラン」)
● 期間内にお見合いが成立しなければ返す ● 入会金・登録料・月会費を「全額返金」と記載 ● 90日間 ● 利用規約に適用条件6つ。条件は軽くない(第5節)
naco-do
naco-do プレミアムプラン
● 期間内に出逢えなければ返す ● 入会金・月会費を「全額返金」と記載。登録料は書かれていない ● 90日間 ● 条件は利用規約を参照と記載
ヒーローマリッジ
ライト/スタンダード/プロの3プラン
● 1人も会えなかった場合に返す — 返金額の範囲の記載を確認できなかった — 期間の記載を確認できなかった — 「保証条件あり。詳細はご相談時にご確認ください」
ムスベル
カジュアル/レギュラー/エクセレントの3コース
● 中途退会したときに活動期間に応じて返す △ 入会金の額と活動期間で変わると自ら注記 —(期間で切る型ではない) △ 計算の例は示されているが画像の中の文字(第6節)
リトマリ
料金プラン(プラン名の記載なし)
● 期間内にマッチングが成立しなければ返す ● その期間に支払った月会費のみ ● 初回決済日から90日以内(トップページと規定で一致) ● 返金保証規定に条件。申込件数の基準は規定の中で一致(第4節)
3列目と4列目を見てください。2列目だけなら「期間内に会えなければ返る」で4つの行(3社6プラン)が同じに見えます。3列目を足すと、返る対象が入会金・登録料・月会費のプラン、入会金と月会費のプラン、月会費だけのプラン、範囲の記載を確認できないプランに分かれます。「返金保証あり」という表示が同じでも、読者が受け取る内容は同じではありません。
当サイトが10社34プランの公式サイトを同じ区分で整理した台帳の、返金保証の欄から(確認日 2026年9月13日・9月15日)。記号(●△—)と文字の両方で区別しています。「—」は当サイトが記録できていないことを示す記号で、公式サイトに記載がないことを意味しません。「全額返金」は各社の公式サイトの表記で、当サイトが保証するものではありません。並びは社名の五十音順で、順位ではありません。

3. 「会えなかった」の定義が、社ごとに違う

1つ目の型、つまり期間内に会えなければ返すと書いている3社を、公式サイトの記載どおりに並べます。3社とも「90日」という同じ長さを使っていますが、何が成立しなかったことを指すかが違います。

naco-do。通常プランは、利用規約に「90日間お見合いが成立しない場合、入会金・登録料・月会費を全額返金」と書かれています。プレミアムプランは別のページで「90日間出逢えなければ入会金・月会費を全額返金」です。返るものの範囲が、同じ社の中でプランによって違います。通常プランには登録料が含まれ、プレミアムプランの記載には登録料が書かれていません。プレミアムプランの金額は、入会金が0円から30,000円(税別。条件により変わる記載)、登録料が30,000円(税別)、その他の初期費用が140,000円(税別)、月会費が16,000円(税別)です。登録料が返る対象に書かれているかどうかは、30,000円(税別)ぶんの差になります。

ヒーローマリッジ。3プランすべてに「1人も会えなかった場合の返金保証」と書かれています。ただし当サイトの台帳では、返金額の範囲の記載を確認できていません。ライト・スタンダード・プロのいずれも入会金33,000円(税込)、登録料66,000円(税込)、その他の初期費用66,000円(税込)で、スタンダードの月会費は16,500円(税込)です。返金保証があると書かれていても、このうちどれが返るのかは公式サイトの記載からは読み取れませんでした。

リトマリ。返金保証規定に「初回決済日から90日以内に一度もマッチングが成立しなかった場合、その期間に支払った月会費を返金」と書かれています。返るのは月会費だけで、入会金や登録料は対象として書かれていません。リトマリの入会金は0円(税込)と記載されていて、返る対象の月会費も、公式サイト内の記載が8,800円(税込)で一致しています。

3社を並べて分かるのは、「90日」という数字が揃っていても、比べられるものになっていないということです。naco-do は「お見合いの成立」、リトマリは「マッチングの成立」を基準にしています。お見合いが成立するにはその前にマッチングが成立している必要があるので、段階が1つずれています。ヒーローマリッジは「会えた」の定義そのものが公式サイトに書かれていません。

当サイトはここで、どちらの定義が読者に有利かを書きません。定義が違うので、同じ軸に乗せられないというところまでが分かることです。有利か不利かは、その人が90日のあいだに何件申し込めるか、どの段階でつまずくかによって変わります。

4. 条件を契約前に読めるかどうかが、2つに分かれる

ここがこの記事のいちばん強い材料です。返金保証の記載がある社を、読者が契約する前に適用条件を自分で読めるかどうかで並べ直すと、2つの段階になりました。

(1) 規約や規定に条件が書かれている — naco-do・リトマリ

naco-do の返金保証の出典は、料金ページではなく利用規約です。当サイトの台帳には、適用条件が6つあること、そのうちの1つが「90日以内に合計60件以上のお見合い申込み」であることを記録しています。入会する前に、自分が条件に当てはまりうるかを読んで考えられる状態です。

リトマリには返金保証の専用ページ(返金保証規定)があります。対象者を定めた条は「初回決済日から90日間で90件以上の申込み」「受けた申込みが10件以下」と書き、対象外を定めた条も「申込み数が90件未満の場合」「受けた申込みが10件を超えている場合」と、同じ基準で書いています。起算点と出来事も、トップページと規定のどちらも「初回決済日から90日以内に一度もマッチングが成立しなかった場合」です。申請できる期間は90日が過ぎてから10日以内です。naco-do と同じく、自分が対象になりうるかを契約前に読んで考えられる状態です。

(2) 条件が開示されていない — ヒーローマリッジ

ヒーローマリッジの料金ページには「保証条件あり。詳細はご相談時にご確認ください」と書かれています。よくある質問にも「一定の活動条件がございます。詳細は無料相談にてご説明します」とあります。条件の中身は公式サイトには置かれておらず、返金額の範囲の記載もありません。読者が契約前に自分で確かめる経路は、無料相談だけです。

この2段階を、良し悪しの順番として読まないでください。当サイトは「書いていないほうが不親切だ」とは書きません。条件を細かく公開すると読者が読み切れないという考え方もありますし、相談の場で個別に説明する運用も成り立ちます。当サイトが記録しているのは、契約する前に自分で条件を確かめられるかどうかが社によって違う、という事実だけです。

図表② — 条件の読めかたの2段階と、読者が契約前にできること

● 契約前に自分で読める/— 公式サイトに置かれていない、または当サイトが記録できていない 確認日 2026年9月13日・9月15日
条件の読めかた該当した社読者が読めるもの契約前にできること
● 段階1 — 規約や規定に条件が明記されているnaco-do(通常プラン・プレミアムプラン)
リトマリ(料金プラン)
naco-do は適用条件6つ。期間90日、お見合い申込み合計60件以上など。リトマリは初回決済日から90日間で申込み90件以上、受けた申込み10件以下など条件を読み、自分が90日で満たせる量かを見積もる
読めることは、条件が軽いことではありません。60件・90件という数字は軽くありません(第5節)
— 段階2 — 条件は相談時に説明すると書かれているヒーローマリッジ(ライト・スタンダード・プロ)保証があることと、条件があること。条件の中身と返金額の範囲は公式サイトに無い無料相談で条件と返る範囲を聞き、契約書面・概要書面に同じ内容があるかを確かめる
聞いた内容が口頭だけで、書面に無いときは、書面の側に残るかを確かめてください
— 参考 — 返金保証の記載そのものを当サイトが確認できなかった社オーネット(アクティブ・スタンダード・プレステージ)当サイトが確認した範囲では、返金保証にあたる記載を見つけられませんでした返金保証を条件にするなら、無料相談で聞く欄に回す
これは「無い」という記録ではありません。当サイトが確認できなかったという記録です(第8節)
当サイトが10社34プランの公式サイトを同じ区分で整理した台帳の、返金保証の欄とその注記から(確認日 2026年9月13日・9月15日)。記号(●△—)と文字の両方で区別しています。「—」は当サイトが記録できていないことを示す記号で、公式サイトに記載がないことを意味しません。段階1と段階2は読めかたの区分で、順位ではありません。段階の番号が小さいほうが読者に適しているという意味も持ちません。

5. 読めることと、満たせることは別

第4節の段階1を読んで、「条件が公開されている社のほうが返金を受けやすい」と考えないでください。条件が読めることと、その条件を自分が満たせることは、別の話です。

naco-do の適用条件には、90日以内に合計60件以上のお見合い申込みを行うことが含まれています。90日は約13週です。60件を90日で割ると、2日に1件を超えるペースで申し込み続けることになります。仕事をしながら活動する人にとって、これは軽い条件ではありません。プロフィールを読んで判断し、申し込みの文面を書く時間も要ります。

リトマリの規定も同じ性質を持っています。対象者の側の記述は90日間で90件以上の申込みを求めていて、対象外を定めた条も同じ90件を基準にしています。90件を90日で割ると1日に1件のペースで、「かなり動いた人」が前提になっていることが読み取れます。

つまりこれらの返金保証は、「活動したのに会えなかった人」に返す設計です。「入会したが動かなかった人」は想定されていません。設計としては理解できる作りですが、読者の側から見ると、保証があるから安心して入会できる、という読み方は成り立ちません。入会した時点で、90日のあいだに相当な量を動く約束を自分に課していることになります。

当サイトの見方はこうです。条件が読めるかどうかは「契約前に判断できるか」の軸、条件が重いかどうかは「自分が実行できるか」の軸で、別の2つの軸です。読める社を選んだうえで、その条件を自分が満たせるかを見積もってください。読めない社を選んだなら、無料相談で何を聞くかをまとめた記事の手順で、条件と返る範囲を聞いてください。

6. 「返金」と書いてあっても、全額とは限らない

2つ目の型、中途退会したときの精算を「返金」と書いている社を見ます。該当したのはムスベルの3コース(カジュアルコース・レギュラーコース・エクセレントコース)です。

ムスベルの料金ページには、中途退会した場合に活動期間に応じて返金すると書かれています。そして同じページに、社が自分で「会員様の入会金の額や活動期間により返金額は異なります。費用の全額返金が保証されるものではありません」と注記しています。保証という言葉を使いながら、全額が戻る約束ではないと自ら書いている形です。

金額の例も示されています。レギュラーコースを3か月で中途退会した場合として、入会時の支払額363,000円(税込)に対し、返金額227,500円と表示されています。割合にすると約62.6%です。この363,000円は、入会金300,000円(税別)と入会時のその他の初期費用30,000円(税別)の合計330,000円を税込にした額で、ムスベルの返金例の画像にも「入会時の支払額(入会金+初期費用)」として同じ金額が書かれています。レギュラーコースの月会費は15,000円(税別)です。

ここで、読者が公式サイトを読んだときに起きることを書いておきます。この返金の例は、画像の中の文字として置かれています。ページの文章としては書かれていないので、ブラウザのページ内検索で「227,500」と入れても見つかりません。読み上げの機能や、文字を拡大して読む使い方でも拾えません。良し悪しの話ではなく、どこに置かれているかの記録です。返金額の目安を知りたい人は、画像を開いて読む必要があります。

ムスベルのコースごとの入会時の金額は、カジュアルコースが入会金と初期費用の合計165,000円(税別。税込181,500円)、レギュラーコースが330,000円(税別。税込363,000円)、エクセレントコースが440,000円(税別。税込484,000円)です。注記のとおり返金額は入会金の額で変わるので、示されている約62.6%という割合を他のコースにそのまま当てはめることはできません。公式サイトが例として挙げているのはレギュラーコースの3か月の場合だけです。

この型を、第1節で書いた法定の中途解約と並べて考えると、どちらの枠で精算されるのかが読者には分かりにくいという問題が残ります。契約した時期や退会の申し出の仕方によって、法令に基づく精算になるのか、社が独自に書いている返金になるのかが変わりえます。その枠組み自体は、第1節で挙げた休会と退会の記事の側に書いてあります。この記事で言えるのは、料金ページの「返金」という語だけでは、どちらの枠の話なのかが決まらないということです。

7. 返る対象に挙がっている費目が、金額として読めないことがある

返金保証の文面は「入会金・登録料・月会費を返す」のように、費目の名前で書かれています。そこで当サイトは、その費目の金額が公式サイトで読めるかを台帳で突き合わせました。読めない組み合わせがありました。

naco-do の通常プラン。返金の対象として入会金・登録料・月会費が挙げられています。ところが料金ページに書かれているのは「入会時のみ初期費用 66,000円(税込)」という一本の金額で、入会金と登録料の内訳は示されていません。この初期費用は、公式の案内で33,000円(税込)割り引かれることがあり、台帳では33,000円から66,000円(税込)の幅で記録しています。利用規約には「登録料及び入会金は初期費用です」という語だけがあって、金額は書かれていません。よくある質問には別の金額が載っていますが改定前のものと見られ、当サイトはどちらが現行かを判断していません。月会費も同じ理由で、1つの数字に決めていません。

ムスベルの3コース。入会金は読めます(カジュアル135,000円・レギュラー300,000円・エクセレント410,000円、いずれも税別)。一方で登録料にあたる項目の記載は当サイトが確認できていません。返金額が「入会金の額や活動期間により異なる」と書かれているので、入会金が読めることは意味を持ちます。

金額が読めている側の例も書きます。リトマリは、返る対象が「その期間に支払った月会費」で、その月会費は8,800円(税込)と公式サイト内で一致しています。入会金と登録料は0円と記載されています。

ヒーローマリッジは入会金33,000円(税込)、登録料66,000円(税込)、その他の初期費用66,000円(税込)が3プランに共通して書かれていて、費目の金額は読めます。読めないのは、そのうちどれが返るのかという範囲の側です。naco-do の通常プランとは、読めない箇所がちょうど逆になっています。

つまり返金保証を読むときは、(a) 何が起きたら返るのか、(b) 何がいくら返るのか、(c) 自分が対象になる条件は何かの3つが、それぞれ別に読めるか読めないかを確かめることになります。3つとも読めたのは、当サイトが読んだ範囲ではリトマリだけでした。ほかの社には、費目の金額まで含めると、どこかに読めない箇所が残ります。

費目の金額がどこに置かれているかは、返金保証に限った話ではありません。料金表の下の「その他」の欄についても同じことが起きていて、結婚相談所の料金表の「その他」には何が入っているかで10社を読み比べています。

8. 当サイトの欄が空いていることは、返金保証が無いことではない

この記事でいちばんはっきり書いておきたいことです。当サイトの台帳で返金保証の欄が空いている社やプランについて、当サイトは「返金保証が無い」と書きません。

欄が空いている状態には、意味の違う2つが混ざっています。

  • 当サイトがその欄を作っていない … 10社のうち5社(IBJメンバーズ・ウェルスマ・サンマリエ・東京フォリパートナー・結婚相談所フィオーレ)には、返金保証の欄そのものがありません。ムスベルの親御様向けの3コースも同じです。これは当サイトの台帳の作りの話で、各社の公式サイトについて何も述べていません
  • 当サイトが探して確認できなかった … オーネットの3プランだけは、欄を作ったうえで「確認できなかった」と記録しています。当サイトが見たページの範囲では、返金保証にあたる記載を見つけられませんでした

この2つは、読者にとって意味が違います。前者は当サイトがまだ調べていないに近く、後者は当サイトが調べたが見つけられなかったです。どちらも「その社に返金の仕組みが無い」という結論にはなりません。

だからこの記事は、「5社に返金保証の記載を確認できた」とは書きますが、「5社には返金保証が無い」とは書きません。欄の埋まり方の偏りそのものを、この記事の数字として使うこともしません。当サイトが社を追加したり、既存の社を読み直したりすれば、この5社という数は変わります。

これは当サイトが独自調査で確認できなかった項目を扱うときと同じ線です。確認できなかったことを、「その社に無い」とも「隠している」とも書きません。当サイトが書けるのは、当サイトが確認できた範囲だけです。この記事の社数とプラン数も、すべて当サイトが記録できた範囲の数です。

読者の側でできることは1つです。返金保証を条件にするなら、公式サイトに記載が見つからない社を候補から外すのではなく、無料相談で聞く欄に回してください。当サイトの各社のページでは、埋められなかった欄をその理由とあわせて示しています。

9. 公式サイトで自分で確かめるときの手順

第2節から第7節までを、読者が自分の手で行える順番に組み直します。1社あたり10分ほどで終わります。

  1. 料金ページの「返金保証」の文字から、規約や規定のページへたどる。返金保証の条件が料金ページに書かれている社は、当サイトが読んだ範囲ではありませんでした。出典は利用規約・専用の規定ページ・よくある質問のいずれかです
  2. (a) 何が起きたら返るのかを読む。期間の長さ、起算点(登録なのか初回決済日なのか)、そして何が成立しなかったことを指すのか(マッチングなのかお見合いなのか)を、3つ別に書き出します
  3. (b) 何がいくら返るのかを読む。入会金・登録料・月会費・その他の初期費用のうちどれが対象か。全額なのか一部なのか。その費目の金額が料金ページで読めるかも、同時に確かめます(第7節)
  4. (c) 自分が対象になる条件を読む。申込件数の下限、受けた申込みの件数の上限、申請できる期間。読めたらそこで終わりにせず、自分がその量を動けるかを見積もります(第5節)
  5. 同じ条件が2か所に書かれていたら、両方を書き写す。同じ社の中でも、ページや条によって記載が食い違っていることがあります。食い違いを見つけたら、どちらが適用されるかを相談の場で聞く材料にします
  6. 読めなかった項目は、無料相談で聞く欄に回す。聞いた答えは、契約書面と概要書面の記載と突き合わせます。口頭の説明と書面が違っていたら、書面の側を基準にしてください
  7. 法定の権利の確認は、別の手順で行う。クーリング・オフの日数や中途解約の精算は、返金保証とは別の枠です。第1節で挙げた2本の記事の側に書いてあります

この手順を2社か3社で行うと、「返金保証あり」という表示を横に並べて比べることが成り立たないと分かります。比べられるのは表示ではなく、(a)(b)(c)を書き出したあとの中身です。

10. この記事が向かない人

  • クーリング・オフや中途解約の精算を知りたい人。この記事は各社が独自に置いている返金保証だけを扱っています。法律で決まっている側は、第1節で挙げた2本の記事に書いてあります
  • 料金そのものを比べたい人。この記事の金額は、返金の対象になっている費目が読めるかどうかを示すために出したものです。費用の内訳と総額の出し方は、冒頭で挙げた費用の記事の側にあります
  • 10社の外を含めて知りたい人。調べたのは当サイトが掲載している10社34プランです。この10社の外に同じ傾向が当てはまるとは限りません
  • いま現在の記載を知りたい人。この記事は2026年9月13日と9月15日に確認した時点の記載です。その後に各社が書き換えている可能性があります。契約の前には、公式サイトの現在の記載をあらためて確認してください
  • 返金保証がある社を選びたい人。返金保証があることは、その社が自分に合うことを意味しません。当サイトは順位を付けません。返金保証は、支援の中身や会員の範囲とは別の1つの欄にすぎません
  • 返金を受けられるかどうかの見通しを知りたい人。当サイトは実際に返金された事例のデータを持っていません。公式サイトの記載がどうなっているかまでが、この記事で扱える範囲です

まとめ

  • 「返金保証」は、法律で決まっている返金とは別のものです。クーリング・オフと中途解約は条件を満たせばどの社でも使える権利で、返金保証は各社が独自に置いている約束です
  • 当サイトが記載を確認できたのは5社12プランで、内容は3つに分かれました。期間内に会えなければ返す型が3社6プラン、中途退会の精算を返金と書いている型が1社3プラン、記載を確認できなかったものが1社3プランです
  • 「90日」という同じ数字を使っていても、naco-do はお見合いの成立、リトマリはマッチングの成立を基準にしていて、段階が1つずれています。同じ軸には乗りません
  • 条件を契約前に読めるかどうかが2段階に分かれます。規約や規定に明記されている社(naco-do・リトマリ)と、条件を相談時に説明すると書いている社(ヒーローマリッジ)です
  • 読めることと、満たせることは別です。条件が公開されている社でも、90日以内に合計60件以上の申込みのような、軽くない量が前提になっています
  • 「返金」と書かれていても全額とは限りません。ムスベルは「費用の全額返金が保証されるものではありません」と自ら注記し、例として入会時の支払額363,000円(税込)に対し返金額227,500円(約62.6%)を示しています。この例は画像の中の文字で、ページ内検索では拾えません
  • 当サイトの欄が空いていることは、返金保証が無いことではありません。欄を作っていない社と、探して確認できなかった社を分けて記録しています

よくある質問

「返金保証あり」と書いてあれば、合わなければ全額返ってくるのでしょうか

そうとは限りません。当サイトが読んだ5社では、返ると書かれている対象が入会金・登録料・月会費の社、入会金と月会費の社、月会費だけの社、範囲の記載を確認できない社に分かれました。ムスベルは「費用の全額返金が保証されるものではありません」と自ら注記しています。「全額返金」という表現は各社の公式サイトの表記で、当サイトが保証するものではありません。

返金保証とクーリング・オフは何が違うのでしょうか

クーリング・オフは法律で決まっている権利で、条件を満たせば社が独自に約束していなくても使えます。返金保証は各社が自分で条件と範囲を決めて書いている約束で、社ごとに中身が違い、書かれていない社もあります。この記事は後者だけを扱っています。前者の仕組みは第1節で挙げた2本の記事の側に書いてあります。

条件が書かれていない相談所は、返金保証が無いということですか

いいえ。条件が書かれていないことと、保証が無いことは別です。ヒーローマリッジは返金保証があると書いたうえで、条件は相談時に説明すると書いています。保証はあり、条件が公式サイトに置かれていない状態です。この場合に読者ができるのは、無料相談で条件と返る範囲を聞き、契約書面・概要書面の記載と突き合わせることです。

返金を受けるために、何件くらい申し込む必要があるのでしょうか

社によって違い、読み取れない社もあります。当サイトが読めたのは、naco-do の利用規約にある90日以内に合計60件以上のお見合い申込みという条件と、リトマリの返金保証規定にある初回決済日から90日間で90件以上の申込み(受けた申込みが10件以下であることも条件)という条件です。ヒーローマリッジは件数の記載を確認できていません。

返金保証の記載が見つからない相談所は、返金の仕組みが無いのでしょうか

いいえ。当サイトの台帳で欄が空いているのは、当サイトがその欄を作っていないか、当サイトが探して確認できなかったかのどちらかです。どちらも「その社に返金の仕組みが無い」という意味ではありません。くわえて、法律で決まっている中途解約の精算は、返金保証を書いていない社にも関わります。返金保証を条件にするなら、候補から外すのではなく無料相談で聞く欄に回してください。

返金保証がある社を選んだほうが安全でしょうか

当サイトは順位を付けません。返金保証は、支援の中身や会員の範囲、費用の内訳とは別の1つの欄です。第5節のとおり、保証の条件を満たすには相当な活動量が前提になっている社もあります。保証があることを安心の根拠にせず、(a) 何が起きたら返るのか (b) 何がいくら返るのか (c) 自分が対象になる条件は何か、の3つを読んだうえで判断してください。

出典

次に読む

結婚相談所の一覧 — 各社のページで、返金保証の記載と、当サイトが埋められなかった欄をその理由とあわせて確認できます。第9節の手順はここから進められます。